合わないダイエット法では痩せにくい!下半身太り3タイプの見分け方
すらりと細く引き締まった下半身は多くの女性の憧れです。
しかし、太腿はダイエットの成果がなかなか出にくい場所でもあります。「体重が減っても、お尻が引き締まらない」「20代のパンツが入らなくなってしまった」といった声は非常に多いですよね。
実際に「骨盤ダイエット」「太腿ダイエット」など、下半身に重点を置いたダイエット方法は数多くあります。それだけ下半身太りに悩む人が多いということ。
数多くのダイエット方法を試してもなかなか痩せないという声が多い下半身ですが、どうして下半身はダイエットの成果が出にくいのでしょうか?
下半身太りの3つのタイプ
下半身ダイエットを成功させるために覚えておきたい知識があります。
それはずばり、「何故、太っているのか」ということです。痩せない理由を考える前に、どうして太っているのか原因を探ると、どのような形でダイエットを行うとよいかの道しるべになります。
下半身太りには、3つのタイプがあります。
1.食べ過ぎによる「脂肪太り」
2.女性に多い「水太り」
3.過去に運動をしていた人に多い「筋肉太り」
これらはどれも太腿~ふくらはぎの太さに繋がりますが、全くの別物です。自分がどのタイプなのかを把握して、適切なアプローチをしなければなりません。
これが「下半身ダイエット」として同じエクササイズを行っても、結果に大きな個人差が生じる原因であるといえます。
それでは、この3タイプの違いと対処を詳しくみていきましょう。
食べ過ぎによる「脂肪太り」
カロリー制限が不十分な人や運動不足の人に多いのが「脂肪太り」です。元々太腿の裏側は脂肪がつきやすい部分なので、一度身についた脂肪が落ちにくくもあります。
脂肪太りの特徴をチェックしてみましょう。
・太ももの肉をつまめる
・太ももやふくらはぎをねじるとボコボコとした脂肪が浮きでる
・太ももの裏側に多く肉がついている。
・下半身に力を入れても、筋肉の筋が出てこない
これらに当てはまる人は、「脂肪太り」の可能性が高いです。
脂肪太りの対策は、カロリー制限と運動です。食事を見直し、ウオーキングや水泳などの有酸素運動が向いています。
女性に多い「水太り」
男性に比べると、どうしても皮下脂肪がつきやすい女性に多いのが「水太り」です。
重力によって体内の水分が下へ下へと下がってしまい、下半身のむくみやだるさ、体の冷えに繋がります。
水太りの特徴をチェックしてみましょう。
・疲れやすい
・顔や体のむくみが気になる
・デスクワークや立ち仕事など、同じ姿勢をしていることが多い
・味の濃い食べ物が好き
これらに当てはまる人は、「水太り」の可能性が高いです。
水太りの人は、水分の巡りが落ちているので、マッサージや食事改善が効果的です。特に利尿作用がある豆類や雑穀を取り入れると良いです。
また、塩辛い食事が多いと、体内のナトリウム濃度を一定にするために水分が必要になります。薄味を心掛け、スナック菓子やインスタント食品を控えると効果的です。
下半身に溜まった水を押し上げる為には、ある程度の筋力も必要ですから、筋肉トレーニングやストレッチも効果的です。
過去に運動をしていた人に多い「筋肉太り」
最近女性にも増えてきているのが筋肉太りです。ハイヒールを履くことが多い人や、立ち仕事の人に多いタイプです。
筋肉太りの人は、食事制限や有酸素運動でもなかなか効果が出ないことが多く、ダイエットを諦めてしまっている人も多いのではないでしょうか。
それでは筋肉太りの特徴をチェックしてみましょう。
・立ち仕事が多い
・太ももを触るとボコボコとしていて固い
・筋肉質に見えるが、見た目ほど筋力が無い
筋肉太りは「筋肥大」が原因です。
筋肉には「白筋(速筋)」と「赤筋(遅筋)」があり、筋肥大には「白筋」が関わっています。
白筋は負荷の大きい運動によって大きく発達する筋肉です。瞬発力がありますが、持久力はありません。体内の糖分をエネルギーにするので、脂肪の燃焼を行いません。
激しい運動をすると筋繊維が損傷します。その時、筋肉に乳酸が溜まり、筋肉痛の原因になります。
その際、体は乳酸を薄める為に筋肉を大きく肥大化させます。白筋が筋繊維の損傷・修復・肥大化を繰り返すことが、筋肉太りのメカニズムです。
一見、体に筋肉がついていて良い状態のように思えますが、白筋は脂肪の燃焼をしないために、代謝アップは期待できません。また、既についた脂肪を落とす力も欠きます。
筋肥大を避けるためには、「赤筋」を鍛えることが良いです。赤筋は白筋と逆の性質で、肥大化をしません。有酸素運動によって鍛えられ、持久力があります。さらに酸素と結びついて脂肪の燃焼を助けるので、代謝アップも期待できます。
筋肉太りを解消するためには、筋肉の性質を知ることが必要です。
肥大化してしまった白筋を減らすには、肥大化した筋肉をマッサージによってしっかりと揉み解すことが適切です。
ウオーキングやスローランニングなど、負荷が少ない運動を継続して行うことが赤筋を鍛えます。こうして鍛えられた赤筋は、肥大化した筋肉を退化させて、しなやかに身体を引き締めてくれます。
あなたはどのタイプでしたか?
下半身太りはいずれも簡単に解消できるものではありませんが自分がどのタイプかを考え、原因が何にあるかを認識することが効果的なダイエットだといえるでしょう。